夜が明ける頃に仁川着。
この時期のソウルはとにかく寒い、と聞いていたのだけどそんなでもなかった。
ツアーの皆さんとバスに乗り、まずはホテルへ。
今回のガイドさんが韓国についての注意事項をいくつか教えてくれる。
タクシーが二種類あること。タクシーのように見えてタクシーじゃない凄く高額の乗り物に注意。辛い食べ物は本当に辛いので慣れないとお腹こわします。水道水は飲まない方がいいです。など。
あんまり辛いのやだなーなどと思いつつ、車内でばったり寝てしまう。
ホテル着。
まだ午前中だが、ラッキーなことにチェックインできた。
荷物を置き、風呂に入る。助かった。
早速市内へ。
とりあえずお腹が空いていたので、近くの食堂みたいなとこに入る。
日本語のメニューなんてない、いきなり初心者にはディープすぎる雰囲気。
妻が適当に注文してくれる。
左手前の吸い物、奥の韓国のり巻き(キンパッっていうらしいです)はいいとして、右にあるのちょっと辛そうじゃない・・・・・・?
餅が入っているのが見えるのでトッポギだろう。
まずはキンパッを頂く。
うん。これは食べやすい。巻いてあるものが日本とは結構違う。あと海苔が韓国海苔ですね。
トッポギにチャレンジ。
ちょこっと一口・・・・・・・・超辛い!!!!!!
口から火が出そう。
すぐに汗が滝のように吹き出して行く。
おいしいんだけど、とにかく辛い。
さっき注意受けたばっかりなのに、なんでこんなもの頼んでんだと妻を睨むが、妻は汗一つかかずに「からーい」なんていいつつ食べている。
僕も食べたいのだけど、やはり多くは食べられない。結構残してしまう。
お会計をしてもらうと、全部で4000ウォン程。日本円で380円ぐらい。
安っ。
韓国は全体的に物価は安かったですね。日本人にはありがたいです。
その後歩いて地下鉄へ。
タッチパネル式の自動券売機があって、なんと日本語も対応。(日、中、英、韓に対応。すごい。)
料金はだいたい1000ウォンぐらい。100円しないなんて。
韓国の地下鉄駅は全部ホームドアがありました。
漢江鎭(Hangnagjin)駅から徒歩五分ぐらい。
サムソン美術館leeumへ。
まず建築が凄くて、左からレム・コールハース、マリオ・ボッタ、ジャン・ヌーベル。
それぞれにコンセプトの異なる展示があります。
エントランスに宮島さん。
ほんと売れっ子。
ここはサムソンの美術館、ということで、ガイドをレンタルするとPDAが出てきます。
(ちなみに、サムソンのLeeさんのMuseum、でleeum(リウム)だそうです。)
これがハイテクで、展示物の近くの床にある黒いスポットに近づくと、自動的にその作品の解説が始まるという代物。
ただそれがあちこちにあるので、ちょっとうるさくなるときもありましたが。
最初にマリオ・ボッタの棟へ。
こちらは韓国の美術品コレクション。青磁の壷とか。美しい。
次にジャン・ヌーベル棟へ。こちらは現代美術。
村上隆さんや奈良さんなんかも。
韓国のアーティストのものも沢山あって、名前は知らない方ばかりだったのですが、これは結構面白かった。なんか元の絵をピクセル状にした作品がいくつかあって、印象的。
最後にレム・コールハース棟へ。
ここは、映像とか、インタラクティブな作品とか。
子供が楽しめる作品なんかも。
中央に「BLACK BOX」と銘打たれた黒い大きなコンクリートの箱が。
(黒コンクリート、というので作っているらしいです。)
ここはカッコ良かったな。
結構隅々まで堪能し、リウムを後にする。
この時点でまだ14時ぐらい。
次の目的地まで歩く。
日本で地図を確認していたのですが、たぶん10分も歩けばたどり着く距離。
記憶を頼りに歩いて行くと・・・ない。
あれ?どうして?と思いつつ、控えておいた住所で探してみる。
近い番地までは行くものの、それらしき建物は見えて来ない。
こういうときiPhoneのmapが見れたらいいのに、と思いつつ。
(ローミングしてでも見ようかと思ったけど、電源がなくなってしまった。)
結局一時間ぐらい歩いて、見つからず。
あきらめて次の目的地に行こうとしたとき、ふと思うことがあり、ちょっと細い道に入って行ったらありました。良かった。
SPACE HAMILTONというギャラリーです。
日本でいろいろ調べてたら、ちょうど
SFX Sound Specific Seoul 2010という音楽を使用したアートイベントがあり、その会場になっていたのです。
作品はこんな感じ。
フィールドレコーディングを視覚的に再構成、みたいな。
やはり面白い。
そこにいたスタッフの女性に妻が無謀にも作品の解説を頼むと、つたない英語で一生懸命解説してくれる。すごく優しい。妻が連絡先を交換してました。
全般的にそうでしたが、韓国の人たちは優しいです。
ソウルなんて、東京みたいな都会だと思うんだけど、東京の冷たさとは全然違う。
あと、とにかくビックリするのが、結構日本語を話せる人が多い。
上記のリウムでも、宿泊したホテルでも、受付にいるような人達はみんな日本語OK。
逆はどうだろう?と思うと、韓国語が話せる人は日本の美術館とかではほとんどいないでしょうね。ホテルのフロントもしかり。
なんかちょっと申し訳ない気分に。
つづく。