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公開CM批評 090312

広告批評のファイナルイベント、クリエイティブ・シンポシオンに行きました。

初日の公開CM批評。
天野祐吉さん(広告批評主宰)がオススメのTVCMを、資生堂、NIKE、ソフトバンクモバイルの3社に絞って紹介してくれました。

天野さんは広告に関わってるからか、すごくわかり易く、親しみ易い話し方でした。ものを書くときは文体に気を配る、とおっしゃっていましたが、ブログ読むとよくわかります(上のリンク)。
「それぞれの批評を掘り起こすのが、1つの批評の仕事。」だそうです。なるほど。


■資生堂

・「化粧」というフィクションを成立させるにはディテールが大事。
確かに。これは教訓ですね・・。ちょっとしたことで、台無しになることってよくありますよね。

・CMはブランドのイメージをストックする。
これは資生堂に限らないのですが、資生堂は戦前、山名文夫さんが作ったイメージをベースに、ずーっと積み重ねをしてきている、というのがCMを見ているとわかります。これも本当に大事ですよね。


■NIKE

・人間の身体の持つ「言葉」の豊かさ、「スポーツの空気*」の映像化
スポーツ選手の動き、身体そのもの、は語らずとも雄弁だなーと見ているだけで思わされる説得力。

*「ああ、スポーツの空気だ。」伊勢丹?土屋耕一さんによるコピー。

あと、とにかくどれもこれもアイデアが素晴らしい。
ちょっと紹介。



これ改めて見ても本当に最高。楽しいですよね。
空港職員に追いかけられる、っていうシチュエーションがうまい。そしてそれでも楽しそうなのがブラジルっぽくていい(ドイツ代表では成り立たないですよね。笑)。ボール一つあればフットボールはどこでもできる、っていう、ブラジルのストリート気質が代表選手にもちゃんと残っているんでしょうね。あとオチが最高です。サッカー(イコール人生)の本質を見事に表現してます。ガッカリする子供達に共感してしまう。そこが凄い。


■ソフトバンクモバイル

お父さんが犬な例のシリーズです。

・案外、家族ってこういうものでは?
「ホワイト家族」等、家族向けサービスをアピールするのに、ホームドラマ仕立てにすること自体はよくあるけれど、お兄さんが黒人、お父さんが犬、というシュールな設定で違いを見せる。
しかし、単にシュールなだけでなく、例えば世の中のお父さんって犬のように怒られたり、ちょっと肩身が狭かったり、でも吠えたりしてるので、案外リアリティを感じる。

・ただ奇をてらわない
つまり、ヘンなことをするのにもちゃんと理由が必要、という話でした。



最後のセリフを終わりまで言わせてもらえない。笑
そのへんもお父さんの悲しさ、というか。
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光育 090309

ヒカリイク」です。

対談:佐藤卓 面出薫
@ラフォーレミュージアム六本木

豪華なお二人のトークセッションに伺いました。
テーマは「心に影響する光」。

いくつか印象に残った箇所をプレイバック。


■コンビニは商品が記号に見える

コンビニの照明は蛍光灯がずらーっと並んでいて、すみずみまで明るく照らし出しているため、商品に陰影がなく、例えばお弁当は「お弁当」という記号でしかなく、もっと大事な「味」「匂い」「食感」等の情報が失われている。

(また、面出さんによると、なんと、ストックホルムのコンビニは間接照明なんだそうです!)

人はセンサーのかたまり、といっても過言ではないのだが、様々な刺激が強すぎて、センサーが鈍くなり、また刺激が強くなっていく、という悪循環。

(面出さん曰く、「光メタボ」状態。うまい。)


■「暗い」はイメージ悪い?

「明るい」は明るい未来、とか、明るい家庭、というようにポジティブなイメージで語られるが、それを「暗い」に置き換えるとかなり感じ悪い。
その言葉のイメージを実際の照明でも引きずっているのかも。

「暗い」は、何も見えない分、想像力を刺激する。
日本には古来から陰影を大事にする文化があったはず。

陰翳礼讃


ロッテ クールミントガム

大幅なリニューアルに際し、旧来のイメージを踏襲しつつ、コンビニの強い光のなかでも主張する新しいデザインが求められた。
もともと美しい中間色だったのを、コントラストをつけ派手なデザインにした。

たくさんの同種類の商品それぞれが「買って!」と大声で主張している中に並べられることを想定すると、目立つ方法は二つある。
1:もっと大きな声をだす
2:静かにする

--

全体のトーンは「日本において、近代合理主義が投げ捨ててきた【中間】をもっと見つめ直したほうが良いのでは?」といった感じです。

このテーマはもう、どんなジャンルにもあてはまりますよね。
美術、建築、デザイン、もちろん音楽。

その結果、最近のロハス傾向、スローライフ、農業ブーム、なんかにも当てはまりますが、要は、「もっと本当の意味で豊かに生きよう。」という主張が都市部から発信されています。

--

戦後50年ぐらい、日本はずーっと頑張って近代化してきたわけです。その間はいいんですよ。何も考えずにとにかく頑張るわけです。所得倍増!とか言って。それがイコール豊かさだったわけです。
で、21世紀が近づくにつれ、それがある程度達成、というか頭打ちになって、やっと気づくわけですよね。「あれ?これでいいの?なんか環境はすごく荒れてるし・・。本当の価値ってお金では計れないのではないかしら・・・?」
そうなったときに、フランスとかの先輩方の暮らしぶり等を参考に、豊かさとはなんぞや、ということを個人で考えるようになったのが、現在の日本かと。


そうなると、音楽に求められるものも変わってくるのかもしれません。

CDが売れなくなってもライブの人気は減らない、ということもその象徴ですかね。


そもそもCDが時代遅れのメディアになりつつあるのが問題で・・・・・(以下略)

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