先月ぐらいに、なんとなく温泉でも行きたいねー、という話になる。
ならば、どうせなら「秘湯」に行こう!と盛り上がる。
「秘湯」で検索。
そしたら、すぐに出てきたのが、那須の「三斗小屋温泉」。
どのぐらい秘湯かというと、
・車、電車などでは行けない山奥
・山を歩いて2-3時間
・電気が通ってない
・当然携帯の電波も入らない
なんかちょっとした冒険。
半端な気持ちでは行けないとびびるが、好奇心の方が勝り、すぐさま予約。
というわけで行ってきました。
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那須ICからしばらくして、那須ロープウェイ駅に到着。
駐車場に車を置き、登山の準備をしてロープウェイに乗る。
10分ほどで山頂駅着。
気温マイナス3度。
相当寒い、と聞いていて装備はちゃんとしていたので、それほど寒くはない。
しかし、「山頂駅」だから勝手にもうあとはしばらく歩いてから下るだけだと思い込んでたら、いきなりもの凄く急な登り。しかも岩だらけ。ろくに道もなく、ところどころ黄色いスプレーでマーキングしてあるだけ。
体力的にかなりきついし、同じ方向に向かう登山者がいないので、道が合っているのかどうか心細い。
さらに、霧が発生。
火山特有の硫黄ガス臭さも。
元気だった妻のテンションがみるみる下がっていく。
これ登ったらあとは下るだけだから!などと言って励ますが、僕自身も結構ギリギリ。
一時間弱かけて、なんとか山頂近くの分岐まで登る。
なんとも。
この世の果て、のような景色。
少し休憩して、ルートに戻る。
もう200m登ると山頂なんだけど、そっちは断念。
今度は岩山の下り。慎重に一歩一歩進む。
「峰の茶屋」避難小屋に到着。
ぐったり妻。
ここからはほぼ下り。
それほどしんどくない。
余裕が感じられます。
「あーおちるー」なんて言ってるところ。
さらに下って、次の避難小屋。
大分霧が晴れてきました。
ここから小一時間は割と楽な道。そして到着。
なんともいい感じ。
「三斗小屋温泉」にはふたつの旅館(というかほとんど山小屋)があり、今回お世話になったのは右の「
煙草屋旅館」。
到着は16時過ぎ。
夕飯が16時半!
鮎?の甘露煮と豚肉の味噌炒めなど。
冷えているし、全体的に質素だが贅沢は言えない。もくもくと平らげる。
30余名の宿泊客が大広間に集まって、同じようにもくもくと食べる。
きっと同じ気持ちなのだろう。
缶ビールが500円で売っていたので買う。
でもみんななぜか飲んでないし、静かなのでプルタブを開けるのに気を使うし、なんか一人でビールって飲みづらい・・。
日が暮れてから露天風呂へ!
旅館のある建物をでて少し登ったところに露天がある。
明かりはまったくないので懐中電灯をもっていく。
囲いなんてまったくない。かんたんな脱衣所があるだけ。
しかも混浴。
僕が行った時は男性ばかり数名が入浴中。
さっそく入る。
お湯はちょうどいい温度で、二時間以上歩いてきた体にしみる。極楽。
また、懐中電灯の明かりがないと、ほぼ真っ暗なんだけど、しだいに目が慣れていく。
夜空を見上げると、そこには満天の星空が!
星空だけでも、こんなに沢山の星みたことないよ!っていう数なのに、さらにそれが露天風呂ですから。
こんなに最高なこと、なかなかないなーーーーと、つくづく来て良かったと思う。
露天は24時間入れるので、夜中三時ぐらいに妻と一緒に行く。
二人でゆっくりつかる。
フラッシュで撮影。こんな感じですが、もちろん実際は真っ暗です。