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【スイス日記2010】7/06 羊とかをめぐる冒険・前編

さて、全国の村上春樹ファンのみなさま、おまたせしました。

当然「1Q84」のBOOK3はもう読みましたよね?(←読んだばっかり)
読まれていない方は、以下若干内容に触れる箇所があるかもしれませんのでご注意。
でも大半はただの役に立たないチューリッヒ旅行記ですので。

--

BOOK3に、チューリッヒ湖畔に建つユングの「塔」、のことが書いてあるのを、ちょうどチューリッヒに行く機内で読んだ僕は、ここに行かなくてはいけない!と半ば使命のように感じ、そして「村上ファンのための「塔」への行き方ガイド」的なものをblogに書こうと思い立つ。

(ちなみに、「村上ファンのための「千倉」ガイド」はこちら。)

しかし、場所がよくわからない。
日本語では情報は手に入らなかった。
英語版のwikipediaにありました。

Bollingen Tower

これによると、
・ボーリンゲンというところにある。
・チューリッヒ湖畔ではあるが、チューリッヒ市ではなく、「St. Gallen」市にあるらしい
・一般に公開されていない。
という重要な情報とともに、塔の写真が。なるほど。

あと、位置情報も発見。

うーーん。土地勘がないと地図って見てもよくわかんない。
なので、昨晩Timさんに相談したところ、一緒に行ってくれることに。

--

まずチューリッヒ湖の北の端(チューリッヒ駅方面)から船に乗って湖を縦断することに。



電車で行けばボーリンゲンまでは30分程らしいのですが、まぁ折角なので船でゆっくり行こう、と。船でもまっすぐいけば多分30分ぐらいで着くのですが、普通の公共交通機関の役目として、各停留所にいちいち停留するので、どうも二時間ぐらいかかるらしい。



Timさんが指定した集合時間が結構早かったのですが、それはこの船に乗りたかったから、みたいです。この船は古い船で、なんと蒸気機関。つまり燃料は水!(もちろん熱をかけるのでガスは使います)蒸気でピストンを動かし、外輪をまわして進む。

みんな(mimiさんもいます)何も食べずに来たので、船内の食堂で朝食。



僕はスープ。結構おいしい。



サーモンをパンにのせて食べる。これをみんなでシェアする。
手前にあるのが、スイスのわさびとクリームを混ぜたもの。



こんな感じで。
わさびクリームソースは、ほんのり甘く、たまにピリッとする不思議な味ながら、なかなかうまい。クセになる。あとケッパーがよく合う。生魚とわさびテイストで、不思議と寿司のよう。



食後しばらく船の旅。朝は雨が降っていたので天気が回復してよかった。それでも甲板でずっと風にあたってると肌寒い。

しばらくして「Rapperswille」に到着。



ここはまだチューリッヒ市。ある程度観光で賑わっているらしく、結構人がいる。クラシックないい感じの街。

Timさんが観光ガイドで「塔」について聞いてくれる。
そこにあったおみやげのTシャツ。



スイス人の進化の歴史。最後乳搾りになってます。笑

Timさんが戻ってくる。ガイドさんは「塔」については知らないらしい。
うーん、やっぱ結構知られていないようだ。
とりあえず、この辺の地図をもらい、ボーリンゲンへの行き方を教えてもらう。
電車でも行けるのだけど、歩いたら一時間ぐらいらしい。天気もいいし、一時間ならいっか、と歩くことに。



歩くのにちょうどいい感じの天気。

途中動物園の横を通る。

ゾウ



ラクダ



サーカスをリタイアした動物たちの動物園、らしく、人に慣れている。

Timさんは普段チューリッヒの都心部(それでもずいぶん落ち着いた街)に住んでいるのですが、自然が大好き。街にいると自然が恋しくなってしまう体質。だから今日は軽快なステップ。一方mimiさんはそれについていくのは慣れたものの、「順調に見えた旅が、最終的には大アドヴェンチャーになっちゃうことがよくあるんだよねー。」などと不吉なことを言う。

「『帰りはバスがあるから。』と言われて山道を二時間歩いたら、帰りのバスは方面が違ってて、さらに二時間歩いて帰ったんだよ!」とか。

その時はただの笑い話だったのだが・・・。

後編につづく。
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【スイス日記2010】7/05 スイスにて禅。

朝はサラダをごちそうになりました。
スイスの野菜はおいしい。高いだけはある。



午後はアトリエにいろいろ物を運ぶとともに、僕の引っ越し。
車をカーシェアリングで借りて荷物を運ぶ。Timさん運転。
荷物が多くて全員は乗れないので僕はトラムで移動。

ちょっと早く着いたので、湖でたたずむ。
ヨットで遊んでる人が結構いる。



なかなか来ない。
アトリエで一人ギターを弾きつつ待つ。
いろいろ写真を撮ったりしてるときに、セルフタイマーでアー写(プロフィール用アーティスト写真)を撮ってみたり。



しばらくして二人が到着。
Timさんの機材。



ミュージシャン垂涎。
フェンダーローズとミニムーグの二段積み!!!!
これが両方とも超いい音するんだよなー。いいなー。
(ちなみに両方とも借りているらしい。)



こんな感じでしばらくセッション。
何も決めずにやっているんだけど、なぜか必ず最後は怪しげな雰囲気になる。笑


その後またexilに移動してライブを観る。
その前に夕食。

近くのケバブとか売っているみせで、ナシゴレン。
久々のライス。とてもうまい。



ライブはNik Bärtschさん率いるRONINというグループ。
毎週月曜はここでやっているらしく、



大きく「月」のマーク。
名刺にも入ってました。

RONINは「zen funk」を標榜しています。禅ファンク、とはなんぞや?と思っていたけど、案外よくその音楽を表していました。
ECMから出してるんだけど、あの雰囲気で、ドラム、パーカッション、ベース、サックス、ピアノの編成。ストイックでクール。変拍子かつポリリズム。あとミニマリズム。って言えば、なんとなくわかります?
ニックさんは日本に半年住んでいたこともあるらしく、「禅」しかり「月」しかり、日本的なものの引用が伺えますが、当然ながら、あくまでも「日本的なものの西洋的解釈」で、グリッドにガッチガチに収まった修行のような音楽でした。

まあその辺は難しい。
日本人の作曲家がオーケストラに和楽器を導入するときですら、同じような問題が常に起きる。そもそも日本古来の音楽は西洋の音楽にはマッチしないんです。オーケストラを日本寄りにするか、和楽器を西洋化するか、どっちかに寄ることに。

そんなことを考えつつ。

夜のチューリッヒ中央駅。



トラムに乗って「うち」に帰る。
一人暮らしの始まり。

【スイス日記2010】7/04 Red Factory

昨日の疲れか、昼まで寝てしまう。
(しかし、ここひと月は土日含めて猛烈に働いていたので、昼まで寝るなんていつ振りだろうか・・?)

珍しく雨が降っている。
今日は予定もないし、しばらく家でギターを弾いて過ごす。

晴れて来たので、みんなで湖畔に行くことに。
折角なので歩く。



チューリヒ市の紋章にもライオンがいるのだけど、関連はよくわからない。
後ろに見えるのは証券取引場らしい。チューリッヒは金融都市ですものね。
ちなみにFIFAの本部もあります。ちょっと行ってみたい。



チューリッヒ祭りは本日最終日。まだまだ盛り上がってる。
ほとんど遊園地ですね。これ。



水陸両用車体験ができる。2,000円ぐらい。乗りたいけど、しかし高いなー。



こんな感じの湖畔沿いをずっと歩く。
気持ちいいが、途中人ごみに何度か阻まれる。



目的地、Rote fabrikです。
ここはホール、劇場、レストランなどが一体となったアートの複合施設です。
ここでアーティスト・イン・レジデンスの募集をしていて、puma mimiさんがめでたく審査に通ったんです。半年滞在できて、アトリエと住居が用意される。今までビザなし滞在の3ヶ月ギリギリをスイスで過ごし、また日本に帰り、そしてまたスイスに行く、という繰り返しだったmimiさん、ようやく腰を落ち着けられます。



アトリエに向かう。
壁は中も外もグラフィティだらけ。



アトリエ。広っ!
バスケのコートぐらいはある。
「音楽制作」だけではもったいないので、ここでPVを撮るとか、何か作品を作るとか、いろいろ考えているらしい。楽しみですね。いやしかし羨ましい。

アトリエを出てトラムで二駅。今度はアパートの方に。



こじんまりとしていて、なかなか落ち着く。いいな。

今僕はtimさん宅にお邪魔しております。3DKのアパートの一部屋をお借りしているのですが、僕らの他にもう一人、ハンガリーの女性が住んでおり、現在帰省中の彼女がしばらくすると帰ってくるのですね。そうするとちょっと四人では狭いよね?ということになり、僕がこっち(rote fabrikのほう)に移動することになりました。

海外で一人暮らし!
一週間ほどですが。ちょっと不安。でも去年のフランスースペイン一人旅に比べれば全然なんてことない。



夕飯。rote fabrikのレストランで。
屋外で湖を眺めつつ食べる。
これはegliという湖でとれる魚のフィレ。細かく刻んだトマトとバジルのソースとよく合う。すごくさっぱりとしていてヘルシーな感じ。
これは25フランだから、2,000円ちょいですね。やっぱちょっと高いか。

rote fabrikの壁に思わぬ人、いや、猫のサインを発見。



こわっ。笑
ファズのやつ、いつの間にスイスに?

【スイス日記2010】7/03 Your generation?

朝は普通に起きて、午前中は買い物に行ったり個人練習をしたり。

この日は夕方からのワールドカップ準々決勝にあわせて、パブリック・ビューイング的なイベントに出演。



EXILというクラブです。
割と最近できたらしいのですが、機材がすばらしい。



ギターアンプがBOGNER!
ちょっと調べてみたら、これは中国製の別ラインで手軽な値段で買えるやつらしい。
でもね、これいいですよ。ちょっと欲しくなった。音の立ち上がりが早くて、そのままズドンと前方に発射されるような力強い音がします。日本だと上下で10万ぐらいで買えるっぽい。・・・いやもちろん買いませんよ?バッドキャットあるし。(妻に言ってます)



こんな感じで観ます。
アルゼンチン対ドイツ。やはり圧倒的にドイツファンが多いか。



マラドーナの「神の手」ゴールの油彩。笑
これいいよ。これもほしくなる。
他にもロナウドとかバルデラマとかの絵が飾ってある。こういうとこ流石にセンスいいんですよね。

ドイツがイングランドを4-1で蹴散らした試合は日本で観て、もうなんというか一方的なイジメのようなえげつない試合で、今回のドイツは本当に強い、とは思っていたのですが、そういう統制のとれたチームを倒すのはアルゼンチンのような「はまると強い」チームかと思っていて、いい試合を期待したのですが・・・・・。

もうとんでもない。
今回のドイツはよく走るし、パスもつながるし、守備も強固だし、フィニッシュは正確だし、そして何より若い!!!
完全にアルゼンチンを子供扱い。メッシもイグアインもテベスもマラドーナも何もできない。



これ三点目かな?会場は当然ながら大騒ぎでした。
途中少ないアルゼンチンのファンがひっそりと会場を後にしていました。
残酷だ。

一試合目が終わって、二試合目が始まるまでサウンドチェック。



Tim and Puma mimiは「Happy sushi chocolate groove」だそうです。

サウンドチェックが終わって、しばし休憩。
クラブの外がなんというかチルアウトスペースみたいになっていて、そこで休憩。



壁に貼ってあるスイス代表のポスター。守護聖人になってる。うん確かに。



本日の夕飯。
そこで出してる食べ物から好きなものを一つ選べる。
サーモンのパスタ。黄色いのはどうやらレモンのソースらしく、ちょっとすっぱい。
これでも1,500円ぐらいはする。



スペイン対パラグアイ。
観てる間に何回もパラグアイの代わりに日本が出てることを想像してしまう。
きっと日本の選手たちはもっと悔しい思いをしてるんだろうなー・・・。

堅牢なパラグアイの守備に手を焼くスペイン攻撃陣。これだったら日本もある程度はやれたのではないか、なんて思ってしまう。スペインはまだ本調子じゃないのかな?それでもしぶとく勝っている。次はドイツ??



楽屋がしっかりあって、壁にVHSの膨大なコレクション。
the whoのヴィデオを観る。TV番組でライブ演奏。司会の人に「曲名は何?」と聞かれたロジャーが「my generation」と答えると、すかさず司会が「your generation?」と聞き返す。やりとりがおかしい。最終的にアンプとかドラムとか破壊の限りを尽くすんだけど、ロック史に残る名シーン、とかじゃなくて、なんかドリフのオチみたい。

ようやくライブスタート。夜10時ぐらい。



ちなみにドラムはマルセロ。一年ぶりに再会。相変わらずのナイスガイ。でかい体でドスドスと叩く。

この日は二本やりました。二本目は12時ぐらい。
あんまりお客さんいない(昨日の祭りとかぶってる)んだけど、なかなか盛り上がり、アンコールまで。なぜかアンコールのかけ声が「Diego, Armando, Maradona!!」なんだよね。笑

終了後そのまま朝まで。
僕は先に帰らさせてもらって泥のように眠る。

【スイス日記2010】7/02 マイナーコードのサンバが聞こえる。

朝わりと早めに起床。時差ぼけにはなってないようだ。
パンとチーズな朝食をいただく。
あいかわらずスイスのパンとチーズはうまい。

この日はまず練習。
去年PAをやってくれたロウリーさんのアトリエにいく。
彼はアーティストなんですね。いろんな工具が置いてあるアトリエの奥で練習。

早めに切り上げて、アパート近くのイタリアンカフェみたいなとこで、ワールドカップのオランダ対ブラジル戦を観る。



ちょっと遅れていったら、もうすでにロビーニョの一点目が決まっていた。
しかし、試合はオランダが押しているようだ。
スイスの人達は圧倒的にオランダを応援。おしいプレーがあるとオー!と声を出して反応。
試合はその後ご存知の通り、スナイデルが二点決めて(一点はオウンゴールってことになったけど)オランダの歴史的勝利!多いに盛り上がるスイス人達。
インテルミラノ型の守備重視カウンター戦術がこのワールドカップの流行ですが、そういうチームにどうやって勝つか、というのをオランダが見せてくれました。それにしてもレベル高かった。

しかし、ブラジルが負けるとは・・・。
つまらないチーム、と揶揄されてはいましたが、その代わり実力・実績は申し分なく、決勝までは来るかな、と思っていたので結構びっくり。

一緒に観てたpuma mimiさんが、
「今頃ブラジルではマイナーコードのサンバが聞こえそうだね。」
とうまいこと言う。

ブラジルの人達がどれだけ落ち込んでるのか、っていうのはちょっと想像できない。

--

この日は、なんと四年に一度のチューリッヒ祭りの日。
100万人来るらしい。
timさんはあんまり人ごみに行きたくなさそうだったけど、連れてってくれました。

祭りは湖畔の広い地域で行われています。
陸ルートは人で沢山なので、川ルートで湖畔にアクセスしてみることに。

もよりのボート乗り場に行くと、次のボートがくるのは30分後らしい。
それだったら次のとこまで歩こうか?ということになり歩く。

たくさんの人達が飲み物片手に盛り上がっている。
いろんなところから、いろんな音楽が聞こえる。



こういう遊園地にあるようなものがいくつか仮設で設置されていた。
チューリッヒにはそういうテーマパーク的なものはないらしく、こういう祭りのときだけ乗るんですね。

しばらく歩くと、次のボート乗り場が。
ちょうどボートが来たところ。小走りで乗り込む。



いやあ、ボートいいねー、たのしみだねー、などと思っていたら、ボートがUターンを始める。

あれ?
これって来た道を戻ってるよね??

思わず三人で笑ってしまう。
結局さっきの停留所へ向かってた。そのまま、またUターンして乗り込んだ停留所で降りる。なんかただの遊覧船になってしまった。

そこからまた歩く。
途中で夕飯を食べることに。
僕もmimiさんも去年食べた「コルドンブルー」が食べたい!とリクエスト。



でかっ。
皿からはみだしそうなサイズ。ちなみこれ2,000円ぐらいです。ちょっと高いけど、日本でもトンカツ屋さんでヒレカツ定食とか頼んだらそれぐらいだものね。
味はもちろんうまい。
でも去年のやつのほうがジューシーでおいしかったかも。

その後もしばらく散策。
爆音でDJがまわしている公園みたいなとこに行く。



ふと気づく。この雰囲気。
これってまさに「夏フェス」ではないですか。
開放感と音楽とアルコールと出店。
そっか。フェス、っていうのは文字通りこんな感じの祭りなんですね。
それをそのまま日本に持ってきてるんだ。なるほど。

日本は日本で独自の「祭り」をやったらいいのに、と思う。
音楽祭り?



空を見上げれば、曲芸飛行の編隊。
すごいギリギリのテクニック。
美しい。
「スカイクロラ」を思いだす。

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