さて、全国の村上春樹ファンのみなさま、おまたせしました。
当然「1Q84」のBOOK3はもう読みましたよね?(←読んだばっかり)
読まれていない方は、以下若干内容に触れる箇所があるかもしれませんのでご注意。
でも大半はただの役に立たないチューリッヒ旅行記ですので。
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BOOK3に、チューリッヒ湖畔に建つユングの「塔」、のことが書いてあるのを、ちょうどチューリッヒに行く機内で読んだ僕は、ここに行かなくてはいけない!と半ば使命のように感じ、そして「村上ファンのための「塔」への行き方ガイド」的なものをblogに書こうと思い立つ。
(ちなみに、「村上ファンのための「千倉」ガイド」は
こちら。)
しかし、場所がよくわからない。
日本語では情報は手に入らなかった。
英語版のwikipediaにありました。
Bollingen Towerこれによると、
・ボーリンゲンというところにある。
・チューリッヒ湖畔ではあるが、チューリッヒ市ではなく、「St. Gallen」市にあるらしい
・一般に公開されていない。
という重要な情報とともに、塔の写真が。なるほど。
あと、
位置情報も発見。
うーーん。土地勘がないと地図って見てもよくわかんない。
なので、昨晩Timさんに相談したところ、一緒に行ってくれることに。
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まずチューリッヒ湖の北の端(チューリッヒ駅方面)から船に乗って湖を縦断することに。
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電車で行けばボーリンゲンまでは30分程らしいのですが、まぁ折角なので船でゆっくり行こう、と。船でもまっすぐいけば多分30分ぐらいで着くのですが、普通の公共交通機関の役目として、各停留所にいちいち停留するので、どうも二時間ぐらいかかるらしい。
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Timさんが指定した集合時間が結構早かったのですが、それはこの船に乗りたかったから、みたいです。この船は古い船で、なんと蒸気機関。つまり燃料は水!(もちろん熱をかけるのでガスは使います)蒸気でピストンを動かし、外輪をまわして進む。
みんな(mimiさんもいます)何も食べずに来たので、船内の食堂で朝食。
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僕はスープ。結構おいしい。
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サーモンをパンにのせて食べる。これをみんなでシェアする。
手前にあるのが、スイスのわさびとクリームを混ぜたもの。
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こんな感じで。
わさびクリームソースは、ほんのり甘く、たまにピリッとする不思議な味ながら、なかなかうまい。クセになる。あとケッパーがよく合う。生魚とわさびテイストで、不思議と寿司のよう。
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食後しばらく船の旅。朝は雨が降っていたので天気が回復してよかった。それでも甲板でずっと風にあたってると肌寒い。
しばらくして「Rapperswille」に到着。
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ここはまだチューリッヒ市。ある程度観光で賑わっているらしく、結構人がいる。クラシックないい感じの街。
Timさんが観光ガイドで「塔」について聞いてくれる。
そこにあったおみやげのTシャツ。
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スイス人の進化の歴史。最後乳搾りになってます。笑
Timさんが戻ってくる。ガイドさんは「塔」については知らないらしい。
うーん、やっぱ結構知られていないようだ。
とりあえず、この辺の地図をもらい、ボーリンゲンへの行き方を教えてもらう。
電車でも行けるのだけど、歩いたら一時間ぐらいらしい。天気もいいし、一時間ならいっか、と歩くことに。
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歩くのにちょうどいい感じの天気。
途中動物園の横を通る。
ゾウ
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ラクダ
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サーカスをリタイアした動物たちの動物園、らしく、人に慣れている。
Timさんは普段チューリッヒの都心部(それでもずいぶん落ち着いた街)に住んでいるのですが、自然が大好き。街にいると自然が恋しくなってしまう体質。だから今日は軽快なステップ。一方mimiさんはそれについていくのは慣れたものの、「順調に見えた旅が、最終的には大アドヴェンチャーになっちゃうことがよくあるんだよねー。」などと不吉なことを言う。
「『帰りはバスがあるから。』と言われて山道を二時間歩いたら、帰りのバスは方面が違ってて、さらに二時間歩いて帰ったんだよ!」とか。
その時はただの笑い話だったのだが・・・。
後編につづく。