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【スイス日記2010】7/13 モントルーの夜空に。

ついにこの日はモントルー。

午後から車で向かう。
去年パレオに行った時と同じ車で、やはりPAをやってくれるロウリーさんの運転。
チューリッヒからはどれくらいだろう?3時間ぐらいかな。
モントルーに到着。



去年も来たけど、湖畔の景色が美しい。



Tim & Puma Mimiは去年も見た野外のフリーステージに。



ここはスイス中心にいろんな国の、おそらくunsignedなアーティストが登場。
(去年来た時は、まさか来年ここでライブやるとは思ってもいなかったです。)
このときやっていたバンドは、ちょっとファンキーなjazzという感じ。key, dr, saxというベースレス編成で、巧いし曲は面白いけど、「school jazz」というか、学生がやりそうな感じの音楽だった。

セッティング&サウンドチェックは前の出演バンドが終わってから、ということで、しばらくやることがない。パスをもらう。



モントルーはステージがいくつかあるのですが、有料ステージは2つだけ。そのうち一つ入っていいよ、というパス(案外ケチなことに、出演者は全部フリーで入れるというわけではないのです)。エルビス・コステロが出ている方のステージを選んだんだけど、コステロのライブが始まるのが僕らのライブのすぐ前の時間なので、結局見に行く余裕がなかった。残念。

主催者からインタビューを受けていたtimさんとpuma mimiさんが戻って来てから夕食。バックステージで食事が出る、というわけではなくて、その辺の屋台で普通に食べる。さすがにこれのチケットはくれましたよ。



これなんだったけな・・?なんかタイとかのアジア系だった気がする。

しばらくブラブラしたり、弦を交換したり、その辺のステージでライブを見たりして過ごす。

22時ぐらいからいよいよステージへ。セッティングしてサウンドチェック。
時間があまりない(45分)のでちょっとバタバタする。

--

チェックが終わり、バックステージに戻るとすぐにライブ開始!

慌てるが、そういえば一曲目はギター無しだった。

円陣みたいなのを組んで、よし行こう!と四人で気合いを入れたすぐ後に三人をただ見送ってバックステージに一人残る僕。

裏から様子を伺うが、最初からかなり盛り上がっている。夜中は朝までクラブイベントがあるので、それに来た若者たちがちょっと見てくか、という感じで集まっているのかもしれない。騒ぎたくてうずうずしている、という感じ。


(客席からの写真はマルセロの彼女のアンドレアさん撮影です。以下同様。)

この日はいつもとちょっと違うセットリストを組んでいたのだが、セットリストをステージ上に置いて来てしまったことに気づく。取りにいくわけにもいかない。次の曲なんだっけ?



一曲目が終わる。
二曲目がわからないのだけど、とりあえずステージに出る。
ギターを構えつつ、セットリスト確認。

あ、二曲目もギターないや・・・。

構えたギターを何気ない様子で元に戻し、「ちょっとチューニングだけ確認しに来たんです。」という顔をしつつ、さりげなくバックステージに戻る。

・・ちょっと恥ずかしい。

でも今度はセットリスト持って来たので大丈夫。三曲目からようやく参加。

お客さんがもの凄く盛り上がっている。
ちゃんとリアクションが返ってくるので、やりやすい。とても嬉しい。
たまにエキサイトした最前列の客がステージに上がって来たりして。
特にセキュリティのような人がいるわけでもないので、ステージ周りのスタッフが押し戻す。



それにしても楽しい。
フォーメーション的に言えば、僕が最後尾にいたわけですが、他の三人もお客さんもよく見える。メンバーとコミュニケーションもとりやすい。

少し上を見上げれば夜空が見えている。
夜空を見ながらモントルーの野外で演奏できるという贅沢。

--

chocolate junkey」という曲(リンク先でフル試聴できます)の途中にトランペットのソロがあり、普段はそのパートは流さないでtimさんのリンゴフォンソロになっているのですが、今日は別。

そのトランペットは、数年前に他界したマルセロのお父さんが吹いているのです。



ジャズ・トランぺッターにとってみれば、モントルーは一つの聖地。
そこで父のトランペットを響かせてあげたい、というマルセロの願いもあり、この日はそのままトランペットソロを流すことに。そのことをmimiさんがお客さんに伝える。


モントルーの夜空にトランペットがこだまする。


独特の憂いのある、美しい音色。
胸が締め付けられる。


自分の演奏に集中する。
マルセロの想いが、空に届いてほしいと本気で思う。


演奏が終わると、客席からは暖かい拍手が。
深々と一礼するマルセロ。
目は潤んでいた。
よかったな、と思いつつ僕も心から拍手をする。

--

その後はまた盛り上げていく。

オタマトーンとiPhoneとギターでJBの「I feel good」をやったり。



結局アンコールまでもらって、夜中12時ぐらいまで。

ステージから客席を撮る。



鳴り止まない拍手。
なんだかあっという間だった。
もっと演奏したかった。

--

終演後。

マルセロに、例の曲では感動したよ、と伝える。
あの曲を演奏するのは、やっぱりハードだった、と言っていた。そうかもしれない。
僕は、きっとマイルスとお父さんは聞いていてくれたよ、なんて、普段は言わなそうなことを言う。言うしかなかったのだ。

Timさんは、実はこの日は熱を出していて、それを押しての出演。でもちゃんとやり遂げた。mimiさんはフロントウーマンとして実に頼もしかった。今日の演奏は最高だったと思う。ライブを重ねるごとに良くなっていった実感があるので、これが最後かと思うとかなり寂しい。

なので写真を撮ってもらった。
ロウリーさんとアンドレアさんも一緒です。



--

モントルーに出ると「出演証明書」なるものをもらえると聞いていたのですが、



これです。一枚だけ。なんだかね。
あと背中に大きく「PERFORMER」って書いてあるTシャツもらいました。これは全員。

--

一度荷物を置きにホテルへ行く。

ここでチューリッヒに帰るマルセロとはお別れ。
また来年の夏ね!と言って別れる。

ホテルはモントルーが用意してくれたのですが、「ぜんぜんたいしたことないホテルだから期待しないでね!」とさんざん言われていたけど、全然普通だった。



なぜか3ベッドルーム。
荷物を置いて、再度モントルーに繰り出す。

夜中のモントルーは完全にクラブ仕様。



kitsuneのDJがまわしていて、ものすごいカッコいい。ビール飲みつつ体を揺らす。何度かお客さんに「さっきのライブ最高だったよ!」なんて声をかけられる。目の前にいた金髪の女性を可愛いな、と思って見ていたら「写真一緒に撮ってもいいですか?」なんて言われたりもする。夜中3時も過ぎて眠くなり、一番前の柵に寄っかかってウトウトしていると、何か冷たいものが顔に当たる。そちらを見ると、また別の女性がビールを指で飛ばしながら、寝ちゃダメよ、という感じで微笑んでいたり。



あー楽しい。
またいつか来たい。




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