この日もどこに行くか迷う。
主な美術館とか建築とかは既に攻略済み。
ちょっと疲れているので、家でおとなしくblogでも書くか?とも思うが、もったいないのでやはり出かけることに。
やはりチューリッヒから電車で約一時間。
ルツェルン再訪。
ピラトゥスという山に登ります。
ピラトゥスに行くには、まずルツェルンから電車で20分ぐらい。alpnachstadという駅で降りる。ちなみに船でも来れます。
降りると目の前にチケットセンターがある。
山へのルートには、登山鉄道とロープウェイがあって、こっちの駅からは鉄道に乗れる。帰りはロープウェイで降りてこようと思っていたので、チケットセンターのおばちゃんに「片道一枚」というと、何やら納得のいかない様子。ん?と思っていると、
「下りは徒歩?」
いやいやいや!
まさか(2000m級の山です!)そんなわけないじゃないですか。
あわてて否定すると、地図を指差しながら、上りは鉄道で下りはロープウェイの道を示しながら「これ?」と言っている。そうですそうです。
「64フランになります。」
高っ。
約6,000円ですか??
一瞬行くのをやめようかと思うが、折角なので購入。
これがピラトゥス駅。
ドラゴンがシンボルです。
かなり急勾配の鉄道。驚くべきことに1889年開業。当時は蒸気だったそうです(今はもちろん電気)。この山に登山鉄道を作ると言い出した人は、皆に頭がおかしいんじゃないか、と言われていたそうですが、やり遂げたわけです。すごい。
車内は個室のように分かれているのですが、僕が乗った場所は僕ひとりだったので、しめしめと思っていると、時間ギリギリに家族連れが乗って来た。当然かなりはしゃいでいる。うるさい。でも楽しそう。久々に一人でいることが寂しいと思わされる。こういう観光地だからかなぁ?
20分ほど登って山頂駅へ。
それほど空気は薄くないような。
ここから片道30分の道をハイキングに行ってみる。
スニーカーで大丈夫、と書いてあったのですが、
確かに歩きやすい。横は結構な急斜面ではあるが。
くちばしの黄色いカラスみたいなのがいた。
登山客が途中で一休みしてご飯など食べてると、飛んで来てエサをねだる。人に慣れている。
道は結構急な登りになったり、日なたでは暑く、日陰では肌寒かったりもしたが、おおむね順調。
途中からいきなり未舗装。
とたんに歩きにくくなる。勾配も心なしか急になったような。トレッキングとかの底が厚い靴がほしい。息が上がってくる。サンダルで歩いている女性なんかもいて、かわいそう。
それでもなんとか目的の場所までたどりつく。
さすがにいい眺め。すごくスイス的だ。
しばらく休んで来た道を戻る。
途中に、面白いサインが。
エコー!
お前も来たのか。よく登って来れたなー。しかしこんな看板たてておこられるぞ。
・・ここはですね、やまびこスポットです。
よく響くということでみんなで「ヤッホー!(とは言ってませんでした)」ってやってました。
パラグライダー?何グライダーかわかりませんが、空中遊泳。すごく楽しそう。
別の山の山頂には、だいたいこういう風に十字架がありました(近くに教会があったりもする)。こんな山間で暮らしている人もいるんですよね。まさにハイジの世界。
牛が結構沢山いて、本物のカウベルをぶら下げている。カウベルの用途にそこで初めて気づく。どこかに行ってしまって姿が見えなくなった時のためなんですね。
カランカランという音は山頂まで聞こえていて、とても牧歌的。のんびりしている。
これで降ります。
ロープウェイは四人乗りで、行きとは違って一人で乗れた。
一人の時間を楽しむが、やはりちょっと寂しい気もする。
駅でおりると、フィールドアスレチックなんかがあって、子供達が遊べるゾーンになっている。そこに確か「世界最長」のすべりだい。やってみたいが、やらずに帰る。
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駅まで戻り、周辺の建築をチェック。
HOTEL ASTORIAハーツォーク & デュ・ミューロン(ヘルツォーク&ド・ムーロン)。外観は割とおとなしい気も。カッコいいけど。泊まってみたい(一泊2-3万ぐらいらしい。割とお得?)
近くにジャン・ヌーベル設計の
THE HOTEL LUZERNもあるはずなんだけど、見つからず。
駅前にはすっかり有名になったこれ。
これもジャン・ヌーベル。この巨大なひさしが壮観。湖の光を反射して美しい。皆さんその下で涼んでいました。
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この日はこれで撤退。
次の日はモントルーで、その次の日はもう帰国。
というわけで、アパートに戻り荷作り。
冷蔵庫に残っていたビールを飲み干す。
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