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【スイス日記2010】7/11 禁じられた都市。

11,12は二日間オフ。
どこに行くかあまり決めていなかったのですが、ちょっと見たいのがあったのでバーゼルへ行く。去年に引き続き二度目ですね。


まず、去年は行っていないバイエラー財団美術館へ。



行く途中で工事をやっているみたいで、普段はトラムで一本なのが、トラムーバスートラム、と二度乗り換えてたどり着く。下調べしておいてよかった。
結構駅からは距離があるからか、自然に囲まれていて穏やかな雰囲気(まぁスイスはそんなところばっかりですが)。



ベルンのパウル・クレー・センターと同じ、レンゾ・ピアノの設計。でもこれはなんだか地味な印象。悪くないけど。

ここでやっていたのはバスキアの回顧展。もともとそんなにバスキアって好きな感じではないので、先に常設展の方を見る。これが面白くて、ピカソとかモネとかの合間にさりげなくフェリックス・ゴンザレス=トレスの作品が。飴のやつとかポスターのやつですね。アンタッチャブルな名作をあざ笑うかのように「どうぞお持ち帰りください」と置いてある。面白い。宝探しのように常設展を歩いていくと、いつの間にかバスキアのゾーンになっていた。裏でつながっているんですね。しょうがないので後ろから見て歩く。

バスキアがなんであまり好きでないかというと、まぁ、雑な感じがするからなのですが、こうやって沢山続けて見ていくと、色使いや筆致の中にアフリカ的なパワーを感じ、これはこれでいいなー、と思えてくる。

逆から来たので最後は入り口に到達。
壁に書いてあるイントロダクションを読むと、27歳でオーバードーズにより死亡、と書いてあり、ロックスターみたいだな、と驚く。知らなかった。あと実際に画家として活動していたのは8年間らしく、8年であんなに沢山の絵を!と思うと凄い。「とにかく作品はまず点数をつくらないと駄目だ。」ということを改めて思う。

そういう背景を知り、俄然興味も出てきたのですが、でもそういうのを知らなくてもアートはアートとして価値があるはずで、なんか生い立ちみたいなのから興味を持ってしまうというのはちょっと下世話というか、ワイドショー的であまり好きではない、と思っていたのでなんだかなーと思う。でもこれからはちょっとチェックしておこう。見て良かった。

--

またトラムとバスを乗り継いでバーゼルの駅まで戻る。
そこからまたトラムに乗り20分ほど。向かったのはNovartis Campusと呼ばれる、製薬会社ノバルティスのヘッドクォーターです。
なぜここに来たかというと、ここはまだ建築中なのですが、50ほどの建物をいろんな有名建築家が担当しているのです。谷口吉生さんとかね。
とはいえ、一企業の本丸ですので、一般人は入れません!僕が見たとある紹介文には「 a forbidden city for architecture lovers.」とあり、まさにそんな感じ。建築好きの新聖地。巡礼せずにいられるか、ということで、



じゃーん。
トラムの駅から降りてすぐ、右下の白いのがSANAA、左にちょっと見えるカラフルなのがディーナー&ディーナー。
テンションあがる。

その手前に受付、というか警備員の詰め所のようなところがある。あそこで駄目元で交渉してみようと思う(中に入れた日本人のblogもいくつかあったんです)。

意を決して扉に手をかける。
・・開かない。ロックされている。

中を見ると警備員が何かを指差している。
ドアの前にインタホンのようなものが付いていて、ベルのマークがある。これを押せということだろう。

押してみると、先ほどの警備員との通話になる。案外フレンドリーな感じでホッとする。

一応聞いてみる。

「あの、中に入ることはできますか?」


「いやここはプライベートなんです。すみませんね。」


ーーー終 了ーーー


ぐふっ(吐血)。

3秒で返り討ちにあいました。

あきらめきれないので、しかたなく周辺から写真を撮ることに。



先ほどのディーナー&ディーナー。彼らの展示をオペラシティーで見たことがあって、その中でも一番印象的だったのがこれでした。実物もいい。カラフルで楽しい。中から見るとどんな感じなんだろう?



もちろんゲーリー。相変わらず独創的なシェイプ。この建物の下になぜか軍人みたいなのが6人座っていて、写真撮ってたら全員こっち睨んでた。またしょーもない東洋人が見に来やがった、早く帰れ、って感じか。こっちは日本から来とるんじゃ!と心の中だけ虚勢を張り、できるだけ目を合わせないようにして眺める。

周りから見えるのもここまで。やはり中に入りたいがしょうがない。退散する。

--

またバーゼル駅まで戻る。
昼食。



なんか、チーズバーガーロワイヤル、っていうのがあり、それのセット。ドリンクもポテトもSサイズです。味は普通のチーズバーガーでした。スイスだからってマクドナルドがうまいかと言えば、たぶん変わらない(食材はアメリカから輸入しているのかもしれない)。ちなみにこれで12フランぐらいです。1000円以上します!!!

--

まだ時間はある。
三件目は去年も行ったけど、シャウラガーに行くことにする。



ここではマシュー・バーニーの「拘束のドローイング」シリーズを一挙に展示。昔横浜トリエンナーレでみた映像作品は、ステージ上で放尿とかしてしまうかなりエキセントリックな作品で、今回も結構エグいのかと身構えていたら、それほどでもなかった。

今回の展示に合わせて制作された新作が、シャウラガーの表の壁に上映されていたのですが、それがかなり面白かった。

女性がひたすら穴を掘るシーンと、シャウラガーで今回の展示の準備をしている様子が二つのスクリーンで同時進行。女性がトラムに乗ると着いた先はシャウラガーで、そこから2つのスクリーンが同じ映像に。実は女性はフリークライマーでシャウラガー内側の壁をするすると登っていくのだが、一番上の突起に手をかけるとそれがぼろっと落ちて、真っ逆さまに落ちていく。そしてその先には・・・・。

その装置がちゃんと展示してあるんですね。
それを見てから外の映像を観ると、なんだか謎解きをしている気分に。

--

また駅に戻る。
ベルンはフランス、ドイツ国境に近いので、ドイツに行ってしまうか、とも思うが、おとなしくチューリッヒに戻る。

この日はワールドカップの決勝でした。
またrote fabrikで観る。



ちょうど日が暮れる時間帯で、湖が美しかった。

決勝はオランダがなりふり構わずダーティーなプレーでガツガツくる。クライフのサッカーをルーツに持つ二つの国の、美しいパスサッカーでのせめぎ合いを期待していたので、ちょっとがっかり。でもまぁ勝つためにはそれしかないんだろうなーと思う。そうなると当然膠着する試合展開。なかなか点が入らない。しかし時間が長引くほど、カードを多く受けているオランダが不利な展開。徐々に消耗していく。予想通りレッドカードが出る。延長後半、イニエスタのゴール。イエローカードもらっても示したかった友情のメッセージ。

結局、大本命のスペインが優勝。
優勝チーム以外は全部「敗者」なわけで、勝負は厳しい。
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