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【スイス日記2010】7/06 羊とかをめぐる冒険・後編

(村上春樹「1Q84」に出てくるユングの「塔」を探す旅。前編よりつづく)

動物園の横を通り過ぎ、広いキャンプ場のようなところを過ぎ、小一時間歩いたところでちょっと休憩。



湖に入ると結構水が冷たいが心地よい。
パンとチーズ、サラミなどを食べる。すると鳥が寄ってきた。



「おいおまえ、おれにもくれよ。がーがー。」



「おいちっちゃいの、おまえでもいいぞ。がーがー。」



Tim and Puma Mimi「・・・・。」
「・・・・。くそお。おーーーいおまえら!あつまれ!がーがーがー!」



「どうしたどうした?がーがー!」
「えさくれないの?がーがー!」
「けち。がー。」
「めがねくっちまうぞ。がーがー!」

実際はまったくおとなしかったです。ここで人間からエサもらってんだね。すごく近くまでくる。



しばらく休んでから再開。
結構日差しが強くなってきた。



こんな道をひたすら歩く。
歩いている人はさすがにいないが、たまに自転車が通る。みんなちゃんと「こんにちは!」と挨拶をしてくれる。

さらに30分ほど歩く。
もうそろそろボーリンゲンに入ってもいい頃だが・・。
修道院があったので、そこで聞いてみることに。



修道院の人もやはり知らない、と言う。
ボーリンゲンはもうすぐだから、そこのレストランとかで聞いてみたら?ということでした。修道院の前に水を飲めるところがあって、そこで水を補給。ペットボトルの水が空になっていたのでとても助かる。RPGの回復の泉みたい。

さらに20分ぐらい歩いただろうか。
おっ!



ボーリンゲン駅!
ようやく来たか・・。つかれた。レストランなんてないけど・・。
でも駅の近くなんだな。よかったもう歩かなくてすむ、などと思う。

駅のすぐ近くに怪しげな扉。



ここじゃないの??この厳重な感じがいかにも「外部には公開してません。」って感じだし。しかし、もちろん中には入れないし、外からはタワーらしきものは見えない。

ちょうど中から子供達が出てきた。すかさず聞いてみる。

「君たち、ユングの末裔??」



いやもちろんそんなことは聞いてないと思います。
後からご両親も来たので聞いてみたところ、ここはキャンプ場らしい。塔についてはやはり知らないとのこと。うーん。ここでもないのか。

あと、残念なお知らせ。
ボーリンゲンの駅は現在使用されてない、そうです。

えーっと。
では帰りは今来た道をもどるの??

いや、しばらく歩くとどうやら別の駅がありそう。
まだ塔にたどり着いていないし、もうちょっと歩く。

しばらくして別の別荘のようなところからおばちゃんが出てきたので聞いてみる。
Timさんとスイスドイツ語で何やら沢山話している。時折Timさんが「オー!」などと言っている。やな予感。

戻ってきたTimさん曰く、「Ok, friends. 悪いニュースです。」

・ここからさらに10分ぐらい歩いたところに塔はあるらしいが、夏は草が茂っているので見えるかどうかわからない。
・さらに行くと船乗り場があって、そこから船に乗って湖からなら塔は見えるけど、たぶん船はもう出ていない。
・船が出ていない場合、次の鉄道の駅までさらに一時間歩く(もしくは二時間半かけて戻るか)

・・・。
しかし、見えないのは覚悟の上。
とりあえず近くまで行ってみることに。



お、ユングさんだ。
近づいてきているのだろうか。

その後怪しげな生け垣が何カ所かあり、ここじゃない?なんて言って覗き込んだりしてみるが、どうも違う。ひょっとして通り過ぎたのか。もしくは本当に全く見えないのか。

徒労感がつのる。
水もなくなりつつある。

しばらくしてふと見ると、



ん?



あれだ!!!!

100%の確信は持てないが、記憶にある写真とそっくり。おそらくあれだろう。ついに来た。

入り口を一応探すとすぐそこに。



当然ながら、閉まってる。
ユングのユの字もなければ、呼び鈴すらない。ポストすら門の内側にある警戒っぷり。

逆サイドから見てみる。



こちらからは塔すら見えない。車が停まっているのでおそらく誰かはいるのだろう。「二時間かけて歩いてきたのだから、ちょっとトライしよう。」とtimさんは入り口付近を探すが、やはり何もない。

もはやこれまで。
ここまで来れただけでも満足、ということにして、一応船乗り場を目指す。

ここまでの所要時間。



2時間半。うっ。
さすがにみんな疲れている。

するとそこに、



レストラン発見!



ティラミスのアイスとコーラで糖分補給。急速充電のよう。
しばらく休憩。レストランは地元の老人たちで大盛況。



となりは牧場。子牛かわいい。

もうちょっと頑張る。



駅までは30分らしい。
ちなみにここはボーリンゲンではなく、オーバーボーリンゲンというとこみたいです。スタート地点、ラッパーズビルまでは2.15hだって。



さらに歩くと舟乗り場が。時刻表を見ると、やはりもう船は行ってしまっている。
水着持参のTimさんが、ここで泳ぎたいと言うと、電車をチェックしてからでしょ!とMimiさんがピシャリと締める。



あった。ようやく・・・・。
シュメリコン駅、ですかね。
電車がくるまで20分ぐらいある。



早速泳ぐTimさん。もう我慢できない!という感じでした。



湖のほとりにたたずむ白鳥が二羽。

その後電車に乗ってラッパーズビルへ。来た道沿いにずっと走る。当然ながらあっという間。乗り換えてチューリッヒへ。くったくた。車内で思わずウトウトしてしまった。

--

<まとめ>

ユングの「塔」への行き方。

1. 電車でシュメリコンまで来る
2. 線路沿いに歩いて徒歩約30分

これが一番楽です。
でも中は見れないので、シュメリコンに早めに来て、船に乗るのがいいと思います。
(間違っても、ラッパーズビルから歩いたりしないように!!!笑)

ただ、中に入れなければ、例の「冷たくても、冷たくなくても、神はここにいる」が刻まれた石はもちろん見れないので、まぁ来なくてもいいのでは。笑
でもこれからも行く人いるだろうね。
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