こないだのライブで一番印象深かったのがこの曲。
「たどり着いた最高傑作」の看板に偽り無し?
キーはEbメジャー。おそらくギターは半音下げ。
出だしから、間奏の手前まで。
| Eb Ab/Eb Bb/Eb | % | % | Eb |
| Ab Eb | Fm Cm | Gm | D7 D7/Gb Gm Bb7 |
| Eb Eb/G | Bb/Ab Eb/G | Bb/Ab Eb/Bb | F/A G/B |
| Cm Cm7/Bb | Cm6/A AbM7 |
* | EbM7 | Abm/B | Eb | Abm/B Db | 〜
シンプルに聴こえて、実は結構複雑。
「ひーとはー」のとこに一工夫。
転回型を上手く使用して広がりのある感じに。
その後 II - III - と強引にもっていってVIm 。
下りのクリシェを挟んで、* のところ。(ひーがーくれーてー)
ここは印象的。
Abm/Bが強烈。メロディと音がぶつかってる。でもOK。
この後OASIS的なストリングスのセクション(Gb-Db-C-)が
入り、ギターが入って歌に戻る。
で、また*にいくのだけど、2度目はルートがBb。
| Eb/Bb | Abm/B | Eb/G | Abm/B Db |
1度目より少し不安定な感じがしますね。
最後のDbでルートに向かう。高揚感をギターで味付け。
ここでようやく「じゅーびりー!」と揚々と歌い上げる。
その後3回目の*。ここは凄い。いきなり、
| Eb7 | (後略)
ドミナントセブンス!
なんという不穏な空気。
紆余曲折を経て、ようやく喜びの歌にたどりついたのに、
そんなに人生甘くないぜ、と冷や水を浴びせられる気持ち。
おそらく、この後の長い後奏に繋げるために、
トニックへの解決を拒否した、というのが理論的な考察。
それにしてもびっくりした。
初めて聴いた時からここは、おや?と思っていたのだけど、
実際音を拾ってみて、ちょっと感動した。
後奏はずっとEbがベースでキープされているのだけど、
コードはどんどん変わっていく。
コード進行的に把握するのがちょっと難しい。
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実際、今回音を拾っていく過程で、ベース、ギター、歌だけでなく、
ストリングスのパートも積極的に拾っていったのだけど、
手癖でほいほい作りました、という感じではなく、
努力を重ね、時間を費やし、愛情を注ぎ、やっとのことで捻りだした、
と感じた。
実際、コード進行やメロディ、アレンジ、その他諸々、完成度が高い。
これ作ったら、そりゃ最高傑作!って言いたくなるよなー。
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「あのバスに乗ればまだ間に合うはず」というフレーズから、
『ばらの花』との関連性を考えると興味深い。
これはある種の開き直り、なのではないかと思います。
もちろん、いい意味で。
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