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2-3: phonograph vs vibrational speaker



2-2のつづきです。
金沢編、なかなか終わりませんね・・・。

--

三味線後、しばらく主計町(かずえまち)を歩く。(上の写真)
狭い路地に古いお店が軒を連ねている。いい感じです。風情があります。

その後、金沢蓄音機館へ。



特に蓄音機に興味があったわけではないのですが、実際に音を聴けるイベントをやっている、ということで参加してみました。

指定の時間に行くと、説明のお姉さんと僕ひとり。マンツーマンです。

解説が面白い。
へーっと思いながらメモをとる。蓄音機を発明したのはエジソン、とか、昔のレコードはシェラックという虫からとれた材料でできている、とかね。

で、実際に当時の蓄音機でレコードをかけて音を聴かせてくれるんですが・・・。

これが、なんというか・・・。
言葉に詰まるような・・。

当然、音自体はものすごくローファイで、低域なんてほとんど聞こえないし、楽器の分離も悪いし、ノイズもひどいし、といった感じで現代的な「いい音」からはかけ離れているのですが・・・。


すごく心に響くんですよ。
なんとも。


もう、びっくりしてしまいました。


マンツーマンなのをいいことに、「すみません!」と手を上げてお姉さんの解説をさえぎり、「今かかっているレコードも当時のものなのですか?」「これは何処の国の音楽ですが?」などと質問すると、お姉さんはかなり焦った様子で、


「えええーーーと、これは、えー、イギリスですね?(笑顔)イギリスです!」

へーそうなんですかー。(うーーん、でもエジソンってアメリカ人じゃなかったっけ?と思いつつ)

「いや、アメリカです!失礼しました。アメリカです!(ひきつった笑顔)」

ああそうですよね?(ひきつった笑顔)


といったぎこちないコミュニケーションで、無駄にお姉さんにプレッシャーを与えてしまう。


その後お客さんが何人か来て、多少リラックスしたのか、お姉さんは僕に、

「先ほどから熱心にメモをとられていますが、学生さんですか?笑」

などと言ってました。いやー、学生には見えないと思うんだけどなぁ・・・。

--

次に向かったのはコニーズ・アイというオシャレ雑貨/インテリア/カフェです。

ここの2階がギャラリーになっていて、「演奏家のいない演奏会」というのをやっていました。



こんな感じ。

奥に置いてある木の筒みたいなのが、エムズシステムの波動スピーカー。

筒の左右から音が出るのですが、定位がはっきりせず、包み込むようなサウンド。これは結構不思議で面白い。
これ自体が楽器です、という売りなのですが、確かに木の鳴りがしてそれ自体が震えるようなサウンドでした。

先ほどの蓄音機との対比で言えば、ハイファイで、広がりがあって、締まりのある低域から伸びのある広域まで出る、豊かでいい音です。

でもね。
でもなんか物足りないんです。

さっきの蓄音機の感動はいずこへ、といった感じ。
どうしても比較してしまうんです。


なんかしらのメタファーっぽくなっちゃいますが、

技術の進歩とともに、私たちが失ったものは何でしょう?




おみやげにスリッパ買いました。
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