レゲエ/ダブに関わる映画二本。
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ROOTS, ROCK, RAGGAE70年代にジャマイカにて撮影されたレゲエのドキュメンタリー。
若かりし頃のリー“スクラッチ”ペリー、ジミー・クリフ、全盛期のボブ・マーリーのライブ映像(ちょっとだけ)など。
冒頭の映像は、「これもレゲエなんだよ。」と微笑む顔が印象的な、
ジョー・ヒッグスによる「There's a Reward」の弾き語り。グッときます。
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Dub Storiesダブがジャマイカで生まれ、その後イギリスに渡りヨーロッパでどのように進化してきたのかを、多数のアーティストやジャーナリストのインタビューで追うドキュメンタリー。
興味深いが、結構マニアックな内容のため、ちょっとしんどい部分も。
おまけで、
マッド・プロフェッサーのダブ講座!があるのですが、解説一切無しでひたすら卓をいじっているだけ。「見て盗め」ということなんでしょうかね。結構シュールで面白いです。
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2つを連続して見て、ざっとレゲエ〜ダブの流れが理解できた気になります。
興味深いのは、レゲエがあくまでレベル・ミュージックであり、「大事なのはメッセージなんだ」と語られるのに比べ、基本歌のないダブは、そのサウンド自体に主眼が置かれているということです。
もともとエンジニアが発見したダブは、その成り立ちからして「科学的」で、つまり、西洋音楽的です。(「のだめ」でも出てきますが、そもそもヨーロッパのあの辺では、音楽は宇宙の真理を追求するための「学問」でした。)しかも、当初から「スピリチュアル」でした。ヨーロッパで流行るのもわかる気がします。
その後ヨーロッパでは、各種電子音楽を吸収してダブは拡大していきますが、皮肉なことに、ジャマイカではあまり流行らなかったようです。それもなんかわかります。
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