いやーーー、久々衝撃受けてます。
cinraの記事で興味持ってYouTubeで聞いてみたんですが、この「塊」という曲の突き抜けっぷりにビビって思わずAmazonでCD買っちゃいました。
コードをひとまわし拾ってみました。
intro
| C#M7#11 | % ||(単音リフ)
A
| C#M7#11 | % | Gm | % | C#M7#11 | % | Gm | % |
B
| Cm7 | A#M7 | Am7b5 | D7(b9とか) ||
C
| Em | Dm6 | CM7 | Cm7 |
| G/B G/C | G/D G/E | D#M7#11 | G#M7#11 ||
■分析
intro-A
リフのところは音数少ないので、コードをつけるとしたらこんなコードかな?という感じです。keyはGマイナー。メロディはGマイナーペンタトニックで進む。ギターのフレーズは和旋律(さくらさくらとかのスケール)っぽいので、ペンタのメロディとからんでどことなく和風。
B
この辺はスムーズに下降していって、マイナーのII-V。D7のとこのメロディがどうやったら思いつくのか、っていう音形。
C
突然転調。Gメジャーへ。
前半4小節。
ギターがどう弾いてるのかちょっとわからないんだけど、オクターブ奏法なのかな??(最初のEのとこが説明つかない)
2小節目のDm、4小節目のCmはGマイナーからの借用(モーダルインターチェンジ)。このへんのコード使いはポップスからの影響が垣間見える。メロディアスだし、Cmのとこがちゃんと切ない。
で、その次4小節。
ここでギターが初めて開放弦使うんだよねーーー。うなる。センスいいよなぁ・・。
オープンなGコードでルートが変わってく進行なんですが、開けた感じがしますよね。「かもめかもめ」のメロディは五度の跳躍でサビらしく。(ここでのみハモリも登場。ツボ押さえまくり。)
1,2弦の3フレットを押さえたまま、D#、G#にいってるのかもしれない。
D#M7#11は、1弦から3321、G#M7#11は3355x4だろうか。
(こういうコード、ジャズ勉強してないとボキャブラリーに入ってこないと思うんだけど、何聞いて育ってきたんだろうか・・)
で、その後の「お前が見てるのは」の歌に戦慄。すっごい歪んでる。
バンドのダイナミクスの幅って、下限はみんな同じ(無音)で、上限はバンド次第なんですよね。その幅を広く使えるバンドの方が聞いている人の心を揺さぶりやすいと思うのですが、赤い公園はその上限が相当上の方まで到達してる。「お前が見てるのは」のとこはこの曲の最長不倒で、こっち側の限界を突き抜けてどこかへ連れて行かれそうになる程の衝撃。
--
アルバムは
透明なのか黒なのかを聞いたんですが、こちらも面白かった。1,3,5,7,9曲目に曲が入っていて、間の2468は全部インタルードっていう作り。
全体的にすっごくイビツなんですよね。無駄にリズムチェンジしたりする展開が多い。泥玉に泥玉をねじ込んで、好きなだけ大きくしてそのまま放っとく、みたいな。ミックスのバランスも意図的にヘンだし。ベースでかっ!みたいな。
でも、その違和感、ならぬ異化感がいいです。変に洗練されていない分存分にアバンギャルドでカッコいい。ロックはそうでなくちゃ、という。
まぁ、これを19、20の女子4人がやっている、っていうのが一番凄いですけど。
いまどきの10代って、みんなこれぐらいできるんですかね・・・。
(前に
ズットズレテルズが出て来た時に同じこと思いましたが)
これから楽しみです。ライブ見たい。
PR