今日は会社で忘年会。
まぁ、僕は今年あったたくさんの出来事を「忘」しないようにしたいですが。
若干飲み過ぎで頭が痛いけど、昨日の事をざっと書いておく。
--
<出演>
■ONJO(大友良英 ニュー・ジャズ・オーケストラ)
大友良英 Otomo Yoshihide:conduct, guitar
カヒミ・カリィ Kahimi Karie:vocal
大蔵雅彦 Okura Masahiko:alto sax, bass clarinet, tubes
青木タイセイ Aoki Taisei:trombone
石川高 Ishikawa Ko:笙
Sachiko M:sinewaves
宇波拓 Unami Taku:computer
高良久美子 Takara Kumiko:vibraphone
水谷浩章 Mizutani Hiroaki:contrabass
芳垣安洋 Yoshigaki Yasuhiro:drums, trumpet
近藤祥昭 Kondo Yoshiaki:live sound engineering
■d.v.d
Itoken:drums
Jimanica:drums
ymg:visual
平川紀道 Hirakawa Norimichi:real-time processing
梅田哲也 Umeda Tetsuya:physical electronics
・1st set
二部構成になっていて、一部は「地下展」の会場内に上の出演者がゲリラ的に歩いたり、座ったりしながらいろんな所で音を鳴らしていて、その間を自由に移動したり一カ所に落ち着いたりしながら鑑賞するというスタイル。
リサイクルの発泡スチロールでできた迷宮のような会場。
写真に写ってる超カッコいいグラフィックは
平川紀道さんによるもの。
発泡スチロールが壁のように高く積まれているので、自分のいるエリアの他は目に見えないのだけど、同時多発的にいろんな音が聴こえ、それが存在感を出していて面白い。
出演者がそれぞれすれ違うときにからんだりもする。
・2nd set
ONJOを中心に、d.v.dの三人と、上の平川さん、あと梅田さんがセッションする形式。
横一列(半円に近い)にずらっと16人。半ば囲まれる観衆約200人。
フリーのインプロを時折挟みつつ、ONJOの曲、d.v.dの曲を演奏。
どんな音楽か、というのを言葉にするのは難しい。
ONJOは一応、「ジャズ」ということになるかもしれない。
d.v.dは「現代音楽」かなぁ。
まぁ、両者の境目はないようなものだけど。
ほぼ偶発的な即興のノイズで構成されている音楽に、突如ジャズ的なハーモニーが鳴ってカヒミさんがウィスパーすると、なんか、どこか別世界に迷い込んだ気になる。もっていかれる。
そんな夢見心地で小一時間。
ライブを聴いた、というより体験した、という感じ。
--
ONJO(大友さんの
blog)
d.v.d--
d.v.dは、drums, video, drumsのトリオ。
ドラムのサウンドに完全に映像がシンクロするのが売り。
で、映像が超ポップでこれまた気持ち良い。
d.v.d(左)のドラムセット。
トリガーがついてるのかな?それをmacに送って、
max/mspでプロセッシングしているらしい。
平川さんはたぶんミュージシャンではない。
今回のセッションにどのように参加したかというと、なんとPowerBookの解体。
机の上にPBを置き、その解体の音を二本のマイクで拾う。これは曲の進行とは関係なくずっと聞こえてくる。
これが凄く面白かった。
演奏自体が構築、解体、再構築を繰り返す中、何かの象徴のように淡々と、黙々と分解されていくPB。
現代のジミヘン的行為と言っては言い過ぎだろうか。
PR