昨年末、初の生「第九」。
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東京文化会館曲目:ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 「合唱付」 op.125
指揮:カレン・ドゥルガリヤン
演奏:レニングラード国立歌劇場管弦楽団
この公演のチケットは妻からプレゼントでもらいました。
CDも一緒にくれたので、何度も聞いて予習してから行きました。
会場は結構年配の方が多い。
僕らぐらいでもかなり若いほう。
クラシックは割と敷居が低くなってきてはいると思うのですが、なかなか若い人が会場に足を運ぶ、というとこまで来てないのですかね。
クラシックの演奏会体験は
ラ・フォル・ジュルネ以来の二度目、というド素人な私。
ラフォル〜の時は4公演行って2.5公演ぐらいは寝てしまった、という輝かしい経歴があるので、今回は寝ずに頑張ろうと思う。
開演。
指揮のドゥルガリヤン氏は背筋がピシッとのびていて、美しい。風格を感じる。
プログラムの最初に演奏されたのは、リストの「交響詩『前奏曲』」。
うーーん。ひさびさのオーケストラの響き!
やはり気持ち良い。
気持ちよすぎて、いきなり眠気が襲ってくる。
が、なんとかもちこたえる。
曲が終わって、一旦指揮者が舞台袖にひきあげる。
その後いろいろと準備。ぞろぞろと合唱の皆さんが登場。200人ぐらい?結構大勢。ソリストの4人が入場し、指揮者再登場。歌の皆さんは座って待機。いよいよ。
僕が持っているCDはバーンスタイン指揮のウイーンフィルのやつ、だけなんですが、それよりも若干早めのテンポ。
きびきびとした印象。
弦の音量が小さめ。金管と打楽器が結構でかい。
ハーモニーや流れよりも縦に重みのある感じの演奏。
音源しか知らないので、実際観るといろいろわかって面白い。
ピッコロの女性は第4楽章までずっと待機、なので眠そう。というかちょっと寝てた?
合唱のみなさんもじっと耐える。
僕も眠気をじっと耐える。
が、第2、3楽章あたりでどうしても眠気を押さえられなくなり、少し寝ては起き、を繰り返す。
周りを見渡すと、結構皆さん寝てました。
第4楽章。
演奏開始前からずっと寝てた前の席のおじさんがいつの間にか起きていた。
やはりここは見逃せない、のですね。
今思い出しても鳥肌が立つんだけど、「歓喜の歌」のセクションは凄かった。
ああいう圧倒的な音像ってあまり知らないですね。
(圧倒的な音量、だったらいくらでも体験しているのですが・・)
その時指揮者が左手で、合唱の端から端までをゆっくりと2小節かけて往復させていたのが、なんだか魔法をかけるかのようで、神々しかった。
なんか、思いがあるのでしょうね。
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終演後。
東京文化会館は1961年に建てられたそうです。
前川國男さん設計。
内壁に取り付けられた木のパネルのかたちが面白い。
音響を考慮してのかたちだと思うのですが。
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