引っ越しました。
新しい暮らし。
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ピアノもやってきました。
高円寺の練習スタジオで酷使されていたらしく、状態はあまりよくなかったのですが、こないだ調律師さんに来てもらい、すっかりリフレッシュしました。
この調律師さんが、結構アクの強い、何というか、職人というか、変わった人でしたが、腕は確かでした。さすが。
調律師さんによると、うちのピアノは、ペダルが二つしか無いKAWAIなんですが、その形は昭和40年ぐらいまでに製造されたものだそうで、かなーり古いピアノだということが判明。
昭和40年つったら、1960年代ですよね。
ギターだったら立派なヴィンテージだなぁ・・。
KAWAIの創設者カワイさんはもともとYAMAHAにいたのですが、YAMAHAのクリアで硬質な(悪く言うとキンキンした)音ではなく、もっとまろやかな音のピアノが作りたくてYAMAHAから独立。KAWAIを創設したらしいです。
「まろやか」と言われてみれば、なんとなくそんな感じがするような・・・。
ヴァイオリンの伴奏なんかするときは「主張が少ない」ということでKAWAIをチョイスする、ということもあるそうです。なるほど。
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調律に興味があったので、少し話を伺ったところ、
・最初の音は音叉で合わせる。
・他の音は2音弾いて「うなり」で合わせる。
(平均律なのできちんとうなりの回数で数学的に合わせることができる)
・「聞く」というより「体で感じる」。
・ピアノによって倍音の出方は違うが、合わせ方は同じ。
「へぇー」を連発してしまいました。
やはり特殊な職業ですねぇ・・・。
いまどきの調律はてっきりチューナーで合わせるのかと思ってた(だって、平均律だったら数字で合わせていけばいいだけ、のはずだから)ので、その旨聞いてみると、
・チューナーは精度が悪くてダメ。
だそうです。ははは。
なんか真ん中のレンジはいいんだけど、高音、低音はちょっとチューナーでは難しい(正確に拾いにくい)みたいです。
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後日メールが来て、
「そういえば、Aは442で調律しておきました。」
だって。
やっぱ最近はピッチ高めなんですかね??
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