ライブ前、最後の観光。
バーゼルは以前、サッカーの中田(ヒデじゃないよ)がチームに所属してましたよね。
それで名前は知っていたのですが、どんな街かと言うと、これが結構モダンな感じ。
有名建築家の設計した建物が点在している。
マリオ・ボッタとかね。
横目に見つつ、最初の目的地へ。
バーゼル市立美術館。
ここでゴッホの風景画展をやっていたので是非来たかったのです。
館内の案内によると二階でやっているらしい。
そこでは、ゴッホと同時代の有名画家が紹介されていて、彼らの風景画が沢山おいてある。
同じ風景画でも人によってテイストの違いがあって、なかなか興味深い。
合間にポツリとゴッホのものも置いてある。
・・・ゴッホ、これだけ?
しばらく見て回ったものの、ゴッホは数点しかなくて、あとはみんな違う人のだった。
あ、ひょっとして「ゴッホの仲間達展」みたいなのだったのかも!
と思うが、いやいやそんなはずは・・・、と思い階段まで戻ると、どうも三階に続いているらしい。
階段を上がると・・・。ありました。本編がしっかり始まってます。
沢山の人で賑わっています。
ゴッホが住んだ街を時系列に追いながらその変遷を見るという趣旨。
初期の風景画はこれといって特徴がない(言われれば、あー確かにちょっとゴッホっぽい?っていうレベル)のですが、これが少しずつ変化していく。
まず奥行きがなくなって平面的になり、パースがおかしくなり、色彩がおかしくなり、最後には画面全体がうねってくる。
確かに全部風景画なんだけど、そこに書かれているのは心の風景、なんでしょうね。
最後の方は鬼気迫る感じで、なんだか得体の知れない何かが渦を巻いている感じ。
質量ともに圧倒され、へとへとになって美術館を出る。
観て良かった。高かったけど・・・。
その後バスに乗って、
シャウラガーへ。
でかくて収まらない。
これはハーツォーク & デュ・ミューロン(ヘルツォーク&ド・ムーロン)。
美術館だけど、美術館にあらず、というここの秘密はいったい。
やっていた展示がおかしくて、「バーゼル美術館でゴッホ展をやっている間、代わりに外された絵画を一同に集め、自分達のコレクションとともに、あるテーマに沿って並べ替えたもの」でした。
すごく伝統的な絵画の横に、いかにも現代アートなインスタレーションがあったり。
組み合わせが面白い。
チューリッヒで観たKatharina Fritschさんの
ネズミのやつが強烈。
内観は撮影禁止で撮れなかったので、妻のために内観のわかるポストカードセットを購入。
チューリッヒに戻った後、さらに
kunsthalle zurichへ。
おとといチェックしてたPhilippe Parrenoさんのやつ。
エントランスに「the boy from mars」と書いたネオン。
なんのこっちゃ?と思いつつ中へ。
部屋が縦に5-6室あり、その中に1-2点の作品。
こんな感じ。
天井の風船はポンピドゥーにもあったんだけど、あれより気持ち悪い。
最後の部屋まで行くと、そこにはやはりスクリーンが。
これがまた独特の時間感覚を持った、不思議な映像で、妙に叙情的だった。
で、これのタイトルが「the boy from mars」だったんですね。なるほど。
家に戻るとDJのBeniが夕飯を作ってくれると言う。
彼は実は本業がコックさんなんですね。
本場ハンブルグのハンバーグ(!)を作ってくれました。
パン粉とかは使わず、ハーブやスパイスはたっぷり。
フライパンにかなり大量の油を入れ、半ば揚げ焼きのような形で煮込む。
それをトマトソースで頂くのですが、かなりずっしりとしていて食べごたえがあった。
もちろん、超うまかったですよ。
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